さて2025年の最初の投稿は、タイトル通りハワイで見ることのできるウミウシ集の第3弾!
(ハワイで見られるウミウシ PART1・ハワイで見られるウミウシ PART2 はこちらをクリック)
世界中で密かな人気があるウミウシ・・・
ハワイには固有種がいたり、サイズ大きめが多かったり、
ファンの方もそうでない方もぜひ見に来ていただきたい!

まずは、チゴミノウミウシ。
ミカドウミウシという大型ウミウシ(別名スパニッシュダンサー)の卵の中に住み着き、自分の卵も産み付けちゃう寄生系ウミウシ。
海のバラのようなミカドウミウシの卵を発見したら、ぜひ、慎重に中を覗いてみてください。今まで発見したものは、小さいもので体長約1mm(写真下)、大きいもので約15mm(写真上)が住んでいる可能性アリ!
レア度は、そうですね、★★☆かな・・・

次に紹介するのは、ロカストウミウシ(ヒュプセロドーリス・ピースイ)。
現在弊社にあるハワイの図鑑(2012年発行)にはなんとハワイの固有種との表記が!確かにそうだと思います。和名を調べても出てこず、学名がそのままカタカナになったヒュプセロドーリス・ピースイとでてきます。
似ている種もありますので、判断が難しいこちらのウミウシ。確実にレア認定!
気になる方、ぜひ見に来てください!

こちらは、テヌウニシキウミウシ。個体差があり、黄色みが強いものや、オレンジが強いもの、紫の斑点の主張が強いもの等を見かけてきました。
我々が潜るハワイカイエリアではそこまでレアではなく、個体は結構大きくて、見つけやすいとはいえど、擬態していて見落としてしまうことも。
見つけたらシェアしてくださいね!

4つ目に紹介するのは、ホムライロウミウシ。とってもレア!レア度★★★!
図鑑にもハワイではかなり珍しいと書いてあり、インストラクター陣にもこれを見た!と見せると「おお!すごい!私も会いたいのに!ラッキーだね」と言われるほど。
写真はよく潜るポイントのあまりいかないエリアで頭隠して尻隠さず状態の子を発見。見つけやすい色なので、バレバレでしたね・・・繁殖してくれると嬉しいですが、レア度を保ってもらいたいとも思ってしまいます(笑)

次は、こちら、キンゴマイロウミウシ。個体等々はさておき、英名と学名についてをシェアさせてください。
まず、英名になっているトム・スミスさんですが、ウミウシを見つけるのがとても上手な生物学者バーチさん(Bertsch)のダイブバディ。トムさんはよく、仲間が器材を忘れても自分のものを渡してあげていたという仲間思いエピソードがわざわざ図鑑に載っています。
トムさんが発見したのね、と思われがちなのですが、学名の中にトム・バーチ・ゴズリナーと3名もの名前が!きっと3人で潜っているときに発見して、全員の名前を学名に入れちゃえ!ってなったのでしょう・・・?(憶測)
実はこの3名の名前(と、ジョンさん)が入っているウミウシは多いです。この時代に彼らと一緒に探検したかったなと思いながら図鑑を読んでいます。(Haruです)

最後は、固有種のヴァイオレットギルドウミウシ。
Gillとはエラという意味になるので、紫色のエラを持ったウミウシ、という名前のついたウミウシです。(Gillは日本語ではなぜかジル?)2番目に紹介しているロカストともう一種に似ているのですが、オフホワイトな体に細い白いラインがはいいているのが特徴!
何回か見かけたことはあるものの、すごーく小さいので見落としがちな固有種です。
贅沢に・勝手に・しつこく6種のウミウシを紹介させてもらいました。
海の中にはたくさんのマリンライフが生息しています。みんな1種1種とても大事で、全種紹介していきたいですが、今回は再びウミウシを!
ハワイに遊びに来た際は、この生き物たちに会いに来てください!